2011年6月11日土曜日

宮古島 祈りの旅 神と出会うまで 9


砂山ビーチでの不思議な感覚を引きずったまま、大神島へ向かう。

大神島は宮古島の北部、島尻の対岸にある小さな島で、人口約50人。島のいたるところに琉球信仰の神聖な御嶽があり、部外者や、男子の立ち入り、また、写真撮影も固く禁じられている場所がある。

その島の、石ころ一つ、葉っぱ一枚島外へ持ち出してはならないと云うほど場の波動が高い。

先祖崇拝である琉球信仰の聖地であると共に、宇宙神、地球神の鎮座する畏れ多き神の島である。


ここで執り行われたのが「天岩戸陰陽神事」・・・天岩戸開きである。

天岩戸開きと云うのはその名の通り、閉じられ、働きを封じられた天照大御神様を表に出す事だ。日本の各所で様々な方々がそれに類する御神事をされている。

神の世界の話としてはあまりに現実的な説明に思われる方も多いかも知れないが、閉ざされた門を開けるには鍵がいる。

伝統的な御神事は御神事そのものが鍵なのであろう。

他界された、前春日大社宮司の葉室賴昭氏も御神事について、「意味は分からなくても伝承された作法を厳格に踏襲、再現することで神が現れる」と仰っている。

吉岡氏は、お役目として、生まれながらに全ての裏の鍵を持っている。実際に鍵を開けての御神事を目の当たりにしている同行者としてはそれを疑う余地は無い。


我々と時期を同じくして宮古島を訪れていた別の祈り人二人が、前日にここの天岩戸の表の鍵を開けていた。

居酒屋で会ったその二人に吉岡さんが後の事を託された。そう、裏の鍵を開けるのだ。

表と裏、陰と陽、両方の鍵を開けなければ本当の天岩戸開きにはならないと云う。三次元は相対の世界である。


この島の二つの門を開け、地球神と共に、前日の八重干瀬の宇宙神を繋ぎ、そして、天照大御神を繋ぐ。

天岩戸開きなどたやすく出来るものではないのだが・・・。

宮古島の北の端、池間島から望む大神島

0 件のコメント:

コメントを投稿