2011年6月5日日曜日

宮古島 祈りの旅 神と出会うまで 6


竜宮神祭はその後、長山港から「渡口の浜」。中国、台湾の神が祀られる「ヌーシウタキ」を経て、宿泊先のホテルの眼前の竜宮神に祈りを捧げ終了。

内容の濃い一日であった。

訳も分からぬまま幾つもの御神事に参加し、必死で祈っているのである。

訳は分からないが、胎道くぐりの儀式から尋常ではない意識が続いていて現実感が薄い。

祈りは回を増すごとに、神の声等は分からないまでも邪念が消え、無心で祈る様になっていた。


一流レストランで修業した、ホテルのオーナーシェフのディナー。

美味い! 味が切れる!!!


ディナーで少し現実感を取り戻したのもつかの間、伊良部島の最高神官との謁見。そして、ディープなディープな夜の勉強会へ突入だ。

夜の勉強会は美味しいお酒を頂きながら和やかに雑談をする。

個人レベルの話にも焦点を合わせ、其々の魂が解きほぐされてゆく。

今後、大きな御神事が控えているのでメンバーが高いレベルで一丸となる必要があるのだろう、吉岡さんが荒療治に近い厳しさでみんなを解放してゆく。


翌18日、本ツアーの標題ともなっている「八重干瀬祈り」である。

皆、朝から緊張している。



伊良部島から、フェリーで宮古島に移動。

フェリーを乗り替えいざ八重干瀬へ向かう。

八重干瀬上陸は一般的には観光が目的である。

船内では、島の方々が温かく場を盛り上げ、40分の船旅を飽きさせまいと楽しませてくれる。


宮古島の海人(うみんちゅ)達。


畏れ多き神の島、「大神島」を右手に北上する。


八重干瀬とは広大なサンゴ礁群であり一つの島を指すものではない。

この日上陸する島が見えてきた。



とても広い。

上陸後吉岡さんが見定めた依り代に急行。祈りが始まる。

私はここで初めて、「男神」と云う役で立たされる。

そう、昨日通達された役だ。

神の依り代として男が立つのである。

吉岡さんの真後ろに座り祈りが始まる。

吉岡さんの右に熟練の巫女、左に私の妻。・・・妻はこの旅でパイプの広い(通りの良い)巫女である事が分かったのだ。そして、私の両側に5人の巫女。その後ろに通称おばあ(沖縄では敬称である)と呼ばれる母的な巫女。(巫女は降ろす役はもちろんだが、男神を助ける役目もある)。更にその後ろにこの祈りのみに駆け付けた関東の神社の女性神主さんが立つ。盤石の態勢だ。



足場はごつごつとむき出しのサンゴ礁だ、両膝をついているのだが偶々その場所が斜めで、右膝にのみ重心が掛かりサンゴが食い込む。

痛みと、役目を全うしたい真剣さで頭が真っ白。・・・神様を感じるどころでは無かった。

終了後、「勝っちゃん、どうだった?」と聞かれたが何も答えられなかった。そして、「まあいいや、でもこれからも避雷針になってもらうから・・・」 あっ そうですか・・・。


妻が見つけた「宝貝」・・・女性、繁栄、生誕、富等の象徴だそうだ。


帰りは船内で、島酒や刺身がふるまわれ様々な余興で盛り上がる。

我々にとっては直会(なおらい)である。

ヤギの乳で割った泡盛

島魚の刺身

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