2011年1月24日月曜日

移転計画 9

材木屋時代の在庫が、以前借りていた土地に十年程前まで保管されていた。

希少なものや、良質の材が多数あった。

そこを立ち退かねばならなくなった際、やむなく、その殆どを数寄屋大工さんに只であげてしまったが、あげずに取って置いた板材がある。

秋田杉の羽目板である。

三十年以上解かれずにいた紐を初めて解いた。

古色に染めて、玄関にでも使おうと思ったのだ。


    カンナを掛けてみると美しい木目が現れ、着色する気が無くなった。


サンダーで更に仕上げ・・・


浮造り(うずくり)用の道具で木目を引立たせる。


蜜蝋ワックスで磨き上げた。


古色に染めた柾目(まさめ)の秋田杉を、錆竹のジョイナーで間に挟みアクセントを出そうと思う。




2 件のコメント:

  1. 美しい木目ですねぇ~。私も木、紙、布、みんな大好き。もちろん土(焼物)も好きですけど。
    我が家はスウェーデンハウスなので北欧のパイン材を沢山使っており、来た人には「ペンションみたい」と言われます。もう10年以上経つので、飴色に焼けてきて、それもまたいい感じ。家具も家立つ前から、好きで集めた天然木のをずーっと使ってます。
    国産の杉、檜もいいですよねぇ。まず香りに癒されます。
    30年の封印を解かれた秋田杉の板かぁ。ロマンですね!

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  2. パンダラさま
    今、大手などが手掛ける新築住宅は、集成材を使うのが殆どですけど、矢張り無垢材が良いです。

    割れや、狂いを嫌うためなのでしょうが、それも生きている証しですしね。

    玄関の式台に使った、欅の一枚板など、カンナを掛けただけで、まるで塗装したかのようにしっとりと艶が出てます。木の持つ自然の脂分のお陰です。集成材ではこうは行きません。

    自然素材が良いですね!

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