2010年10月12日火曜日

沖縄紀行 6


宮古・池間島の「大主神社」・・・ここは、宮古島の御嶽の最高霊格とされ、「ウハルズ」「ナナムイ御嶽」など、呼び名は色々ある。

場所を探して地元の方に尋ねると、最初、あまり教えたがらない様子であった。

そして、中には立ち入れないので、自治会の人に尋ねてみよと言われた。

ざっと聞いた道順であったが、車はいきなり、大主神社の門前に着いてしまう。・・・普通車一台が、道の両脇に繁茂する草木に擦られながらやっと通れるほどの小路である。

鳥居脇に、「関係者以外の立ち入りを固く禁ず」と云った立て札がある。

途中で見かけた公民館?に引き返し、屯(たむろ)していたおじさんたちに、立ち入りの可否を尋ねた。

皆一様に「とんでもないことだ!」と云う。「入ったら縛られるぞ!」っと、手首に縄を掛けられるポーズを取った。・・・この旅で、大らかな「しまんちゅ」から受けた唯一の厳格な対応であった。

・・・嬉しかった!・・・生きている畏敬の念。・・・ならばこそ存在する神である。


もう一度引き返し、門前で参拝。この場を離れた。

少なからず事前認識はあったのだが、ここまで厳格なものだとは思っていなかった。後に調べてみると、通常、神職や、「ツカサマンマ」「ツカサンマ」と云う御嶽をお守りする役目の女性と同行する以外、地元民でも、「ある特定の日」にしか入れないと云う。

また、誤って入ってしまい、不幸にあった旅行者等が実際に居るらしい。

戒めの寓話かも知れないが、聖域とはそうして守られるものであろうし、個人の畏れの意識の中に神は宿るのかも知れない。

穏やかで、緩やかな、この南の島の居心地に相反する厳かさに触れ、意識が混濁しそうである。

・・

ここはとにかく一休み。


通りがかりのギリシャレストラン「タソス」でお茶を・・・。






帰りの池間大橋で拝む神の島、「大神島」

ペンションに向かう途中の御嶽。ここも「大主神社」と云う。


宮古島で尋ねた多くの御嶽には、神が御降臨する石碑とその手前に拝所がある。

ここの石碑には何故かそこにだけ(写真の、私の頭の右の所)、沢山のヤドカリが居た。

帰って食事でもしようか・・・。

2 件のコメント:

  1. 宮古島の神々へ畏敬の念を捧げ、尊重され、旅してきたお二人の日記、とてもおもしろいです!
    古代文明とも関係の深い沖縄の民。
    その精神文化に現代社会の難問を解決する鍵があると確信してます。
    ヤマタイカ(^^)/

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  2. 宮古島は、吸収するエネルギーの「バミューダ海域」とバランスを取るかの如く、隆起して出来た放出のエネルギーの島だと云いいます。

    バミューダ・トライアングルは、「アトランティス」との関係があり、宮古は、「ムー」・・・浪漫ですね!

    自然と調和していたと云う「ムー」(バシャール談)と、クリスタルを悪用し覇権を試み、滅亡したと云われる「アトランティス」・・・のりかおさんのご指摘通り、繰り返される歴史の学びがあると思います。

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