・「おなめ」ってご存知ですか?秩父地方の伝統料理で、麦と大豆から成る、「おなめ麹」を発酵させたお味噌です。既成の物は、「金山時味噌」(もろみ味噌)の様な物です。・父が、戦時中、越生(おごせ)に疎開した関係で、おなめを知って居り、私が小学生の頃、父の知人を介して取り寄せた麹で、おなめを仕込んでくれました。・麹に、塩、水、賽の目に刻んだ、なす、きゅうり、生姜等と共に漬け込みます。毎日かき混ぜ、塩が馴染む三日後位から頂きます。父が仕込むそれは、味噌と云う感じではなく、水気の多い、さらさらした物なのですが、それを、ご飯に掛けて頂くのです。ナスの色が出る所為もあって、見た目は、非常に悪いのですが、実に美味で、食欲の減退している真夏でもご飯がすすみます。・戦時中は一杯のご飯に、ひと匙のおなめだけと云う食事もざらであったそうで、ご飯を頂けるだけでもありがたかったのだそうです。・その味が忘れられず、その後も麹を取り寄せたり、既成の品を買ってみるのですが、麹はその時の様な物が手に入らず、また、既成の物は、手作りのそれとは全く違うものでした。夏になると思い出し、ネット検索などでここ数年もずっと探していたのですが、つい最近、ある方のブログに、当時のそれに近い麹で、おなめを仕込んだという投稿を発見。失礼ながら、メッセージを送り問い合わせてみました。すると、「JAちちぶ」の直販所で、購入されるとの事、「JAちちぶ」さんに問い合わせると、大変親切に、色々と調べて下さり、ついに、その麹の販売元が判明。取り寄せました!それが、これ。「なめもの麹」とあります。 ↓・
ブログの方の作り方も、この麹の袋に書いてある作り方も、味噌状に仕上げるもので、「もろきゅう」の様に、野菜などに付けて食べるようです。・・・実はそれが一般的なのだと思います。父のやり方の、さらさらの物は、野菜から出る水の所為か、もしくは、食糧難の当時の、水増しなのかも知れません。折角なので、両方仕込んでみました。こちらが、正調?!おなめ。
塩、水を加え、よ~くかき混ぜて、発酵を待ちます。(数日間)ブログの方のやり方を真似、直射日光に当てちゃいます。
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こちらは、父流。
予め塩もみした、沢山の野菜と共に・・・。・

後は、完成を待つばかり。
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